今回は韓国のメーカーであるNexyから発売されている「Joo Sae Hyuk(朱世赫)」をレビューします。
朱世赫と言えば言わずと知れた、元韓国代表のカットマンですね。
僕がまだ卓球を始める前ですが、2003年の世界選手権では銀メダルを獲得しています。
高い攻撃力と鉄壁のカットを併せ持つ、世界最強のカットマンと言える選手でしたね。
現在活躍しているカットマンは、フォアはカットせずカーブロングのみの選手が多いです。
ドイツのフィルス選手や、ギリシャのギオニス選手がそうですね。
朱世赫選手はフォア、バック両方でカットをし、なおかつ攻撃力もあるのでまた違うタイプです。
そんな朱世赫選手(現役引退してますが、選手とつけます)が現在契約しているのがNexyというメーカーです。
そしてそのNexyから朱世赫選手のモデルラケットが発売されているというわけです。
では、ラケットについて書いていきます。
Joo Sae Hyuk(朱世赫)の情報
Nexyから発売されている朱世赫は、7枚合板となっています。
板厚は6.3㎜です。
カットマン向けラケットで7枚合板は珍しいですし、板厚もやや厚めですね。
このことからぶっ飛びに感じるかもしれないですが、弾みとしては抑えられていると感じます。
また、面のサイズがやや大きめです。
一般的なカット用ラケットは165×155ですが、こちらは167×157となっています。
そして打球感が非常に「ポコポコ」としています。
粒高を貼ると、おもちゃラケットのような打球音です。
インパクトを強くするとしっかりした音になるので、上級者向けということかもしれません。
海外で販売されているため、入手難易度は高めです。
僕はメルカリで新品未使用を27000円で買いました。
攻撃面について
ではまず、攻撃面からです。
思ったのは
- 思ったより弾みは抑えめ
- インパクトが弱いと飛ばない
- 逆にインパクトが強くなるほど上限の高さを感じる
ということですね。
裏ソフトはスティガのDNAプラチナXHのMAXを貼りました。
ラバーの性能にもよりますが、軽く打つと思ったより飛ばないイメージです。
その代わり、インパクトが強くなるほど「まだこのラケットは飛ばせる」という感覚が出てきます。
弾みの下限、上限の差が大きいということですね。
相手のボールに負ける感覚は全くありません。
守備面について
次は守備面についてです。
粒高はバーティカル20を貼りました。
カットですが、弾みすぎて抑えられないということは全くありません。
むしろ切るとあまり飛ばないので、ネットミスをしてしまうことがあります。
攻撃重視のカット用ラケットはカットが難しい部分がありますが、こちらのラケットはカット時の弾みは強すぎず弱すぎずですね。
有名なものでいうとVICTASの松下浩二よりやや弾みが強いイメージです。
ツッツキは低く飛ばしやすく非常にいいですね。
バタフライの朱世赫(廃盤)と比較
では最後に、すでに廃盤になっているバタフライの朱世赫と比較をします。
まずいえるのは、バタフライの朱世赫よりも軽くて弾みが抑えられている点です。
バタフライの朱世赫は、弾みが強すぎてカットが安定しないという方もいました。
また、重量も個体によっては100gを超える個体もあります。
Nexy製の朱世赫は、重量は90g前後、弾みもやや弾む程度なのでカットに関しても安定します。
ですので、
- 攻撃重視の方は、バタフライの朱世赫
- カットも攻撃も両立させたい方はNexy製の朱世赫
をお勧めします。
また、バタフライの朱世赫は既に廃盤なので、後継ラケットのダイオードVを購入するのがおすすめです。
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